〈太田資正〉「犬好きのうつけ者」という世評

『甲陽軍鑑』は「太田美濃はうつけたる人にて稚き者のごとく犬に好かるる」と世人が噂した、と記すが、犬の計略を引き立てるための文学的演出とみられる。同時代史料に資正を「うつけ」と評したものはなく、実際は各大名から取次を依頼される信頼の厚い実務家だった。「城下に100頭以上飼った」という数字も典拠不明。

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