〈上杉景勝〉家臣は咳払いすら憚った

上洛行軍の際も供の者が無駄口を一切叩かず、人馬の足音だけが響いたという逸話。出所は自家顕彰の性格が強い『上杉将士書上』(江戸初期)で、「咳払いも憚った」の表現は幕末編纂の『名将言行録』系統で流布した。発給文書の少なさ・簡潔さ(阿部洋輔氏の研究)は寡黙像と響き合うが、「生涯無口」は誇張である。

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