検証リサーチ / 逸話: /anecdotes/1463
「〈武田勝頼〉長篠の敗因は「無謀な騎馬突撃」」の逸話はどこまで史実か — 初出史料・異説・後世の脚色を検証する
なぜこの問いか
武田勝頼にまつわるこの逸話は、図鑑では「諸説あり」としていますが、根拠となる史料と異説までは示せていません。読者が「本当にあった話か」を自分で確かめられるようにしたい。
図鑑の現在の記述・確認してほしい点
図鑑の現在の記述(区分: 諸説あり): 「鉄砲を軽視した勝頼が諫言を退け猪突した」は『甲陽軍鑑』が原型。近年の再検証(平山優『検証 長篠合戦』)では、武田軍の鉄砲装備率は織田方と大差なく(差は弾薬補給力)、決戦前夜の鳶ヶ巣山砦奇襲で退路を脅かされ「撤退不能」に近かったこと、敵陣が馬防柵・土塁・空堀を備えた事実上の陣城だったことが指摘される。藤本正行・金子拓らは平山説の一部に異論を唱え論争は継続中だが、「愚かな猪突」という単純化は成り立たない、が現在の到達点。 確認してほしい点: この話が最初に現れる史料はなにか(同時代史料か、後世の編纂物か)。別の説や否定説はあるか。 図鑑の区分・本文に直すべき点があれば、根拠とともに提案してください。
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