〈甲斐宗運〉生涯、大宮司家を裏切らなかった
宗運が下剋上をせず家宰として惟豊・惟将・惟種・惟光の四代を支え続けたことは、大宮司の宗教的権威と武家被官の軍事力の分業という阿蘇氏研究(柳田快明ほか)の描く構造と整合する。ただし黒仁田親定誅殺の「川遊びの酒宴に誘って謀殺」などの描写は軍記調の諸説。構造的な利害の一致を、後世が「純粋な忠義」に磨き上げた面もある。
宗運が下剋上をせず家宰として惟豊・惟将・惟種・惟光の四代を支え続けたことは、大宮司の宗教的権威と武家被官の軍事力の分業という阿蘇氏研究(柳田快明ほか)の描く構造と整合する。ただし黒仁田親定誅殺の「川遊びの酒宴に誘って謀殺」などの描写は軍記調の諸説。構造的な利害の一致を、後世が「純粋な忠義」に磨き上げた面もある。