〈安東実季〉執念の系図編纂と和歌 — 幽閉30年の文化人

実季が和歌・文筆・茶の湯に優れ、蟄居中の30年を系図研究に注いだことは東北大学附属図書館「秋田家史料」が物証となる。直接の動機は、俊季が幕府の『寛永諸家系図伝』編纂に際して湊安東家系の「湊系図」を提出したことに実季が激怒したためと伝わり、檜山下国家の正統を主張する『秋田家系図』を死の直前の万治元年(1658)頃に完成させた。自筆の武者絵も現存し、絵筆も達者だった。初出:『秋田家系図』、同館史料目録解題。

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