〈成瀬正成〉「木曽の山川共に拝領」— 聞こえないふりの頓知
家康の木曽谷下賜の申し渡しに聞こえないふりをし、繰り返されるや「木曽の山川共に拝領」と「川」を言質に加え、尾張藩に木曽川の水際までの支配権をもたらしたという。初出は『木曽町誌』等の伝承。尾張藩の木曽山林領有と川筋支配は事実だが、由来を一瞬の頓知に帰すのは典型的な由来説話の型である。
家康の木曽谷下賜の申し渡しに聞こえないふりをし、繰り返されるや「木曽の山川共に拝領」と「川」を言質に加え、尾張藩に木曽川の水際までの支配権をもたらしたという。初出は『木曽町誌』等の伝承。尾張藩の木曽山林領有と川筋支配は事実だが、由来を一瞬の頓知に帰すのは典型的な由来説話の型である。