〈服部半蔵〉忍者イメージの成立過程
「服部半蔵=日本一有名な忍者」の成立は段階的である。(1)江戸中期『伊賀者由緒書』などで伊賀者の由緒と半蔵の功が強調される。(2)幕末〜近代の講談、明治末〜大正の立川文庫が「猿飛佐助」ら忍術使いブームを生み、伊賀=忍術の連想が固定。(3)昭和の忍法小説(山田風太郎など)・映画・テレビ時代劇『服部半蔵 影の軍団』(1980年〜)が「忍者の頭領・半蔵」を大衆に定着させる。(4)平成以降はゲームや映画『キル・ビル』で世界化した。正成本人の実像とは別に、この受容史そのものは確固たる事実である。