〈本多正純〉【層(a)】釣天井による秀忠暗殺計画

秀忠の日光社参の帰路に宇都宮城へ宿泊させ、寝所の天井を落として圧殺する——この筋書き自体が後世の創作。宇都宮城に釣天井の仕掛けは実在せず、暗殺計画も確認されない。江戸中期の実録本『大久保武蔵鐙』などが素材となり、寛政6年(1794年)大坂・角の芝居での歌舞伎上演が現存最古級の劇化。現実の秀忠は元和8年4月の社参帰路に宇都宮城を避けて壬生城に泊まっており、この「宿泊回避」が風説を膨らませた面がある。

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