〈前田慶次〉愛馬・松風
人を寄せ付けぬ荒馬が慶次だけを乗せた——松風の名は水風呂逸話とセットで江戸期逸話集に登場する。異伝では「利家の愛馬・谷風を乗り逃げした」ともされ、馬名すら一定しない。実在を示す一次史料はなく、「人語を解する巨馬」像は『一夢庵風流記』『花の慶次』による肉付けである。
人を寄せ付けぬ荒馬が慶次だけを乗せた——松風の名は水風呂逸話とセットで江戸期逸話集に登場する。異伝では「利家の愛馬・谷風を乗り逃げした」ともされ、馬名すら一定しない。実在を示す一次史料はなく、「人語を解する巨馬」像は『一夢庵風流記』『花の慶次』による肉付けである。