〈前田利長〉「鼻毛の殿様」— それは利長ではない

「幕府の警戒を避けるためわざと鼻毛を伸ばし、『これは三国を守るための鼻毛じゃ』と答えた」という有名な逸話は、弟で3代の前田利常のものであり、利長の逸話ではない。ネット記事等で兄弟が混同されるため注意。しかも利常の逸話としても出典は江戸期の逸話集・随筆類(井原西鶴『日本永代蔵』の挿話など)で、史実性は疑わしい。利長本人は「病身・恭順・隠居」という姿勢そのもので警戒を解いた人物である。

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