〈井伊直政〉検証6 関ヶ原の「抜け駆け」で開戦した

直政・忠吉隊が開戦の口火に関与したことは諸記録が一致するが、解釈は三つに割れる。(1)通説=徳川勢に開戦の名誉を持たせた意図的抜け駆け(『井伊家慶長記』等の徳川系編纂物が源流)。(2)白峰旬氏=霧中の前進による偶発的遭遇戦が「先陣の功」に脚色された。(3)渡邊大門氏=直政は軍監として開戦指揮権を持ち、抜け駆けという規律違反自体が成立しない。忠吉の初陣に功を立てさせる意図は多くの説が共通に認める。

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