〈鍋島直茂〉『葉隠』の語る理想の直茂像

佐賀藩士・山本常朝の談話を筆録した『葉隠』(1710-1716成立)は直茂を武士の理想像として描き、多数の語録を収める。文献の存在は事実だが、収録された言葉は死後約100年を経た口伝の筆録で、個々の発言が本人のものかは検証不能。『葉隠』には龍造寺・鍋島を併記して鍋島支配の正統性を強調する意図も指摘され、直茂像の理想化は佐賀藩のアイデンティティ形成と不可分である。

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