〈前野長康〉『武功夜話』は信頼できる史料か

偽書説は、1954年成立の合成地名「富加」の登場(服部英雄)、昭和の河川改修後の地形を描く絵図や有名家系図への「接ぎ木」(勝村公)、任官年の誤りや近代的語彙(藤本正行・鈴木眞哉『偽書「武功夜話」の研究』2002)を指摘。対して原本を調査した三鬼清一郎・愛知県史編纂委員会は「江戸後期成立、既存書に似せた偽書には該当しない」、小和田哲男氏は「近代の捏造説は成り立たない。敗者側の貴重な記録」と擁護する。学界の大勢は「同時代史料ではなく一級史料としては使えない」で概ね一致しつつ、「偽書」か「家伝史料」かで立場が割れる。本ページは同書由来の逸話を「物語」として楽しみつつ、必ず出典を明示する。

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