〈高橋紹運〉辞世の句は二首伝わる

「屍をば岩屋の苔に埋みてぞ 雲居の空に名をとどむべき」「流れての末の世遠く埋もれぬ 名をや岩屋の苔の下水」。いずれも軍記・後世の伝承由来で自筆史料は存在しない。後者は岩屋城跡近くの家臣慰霊碑に刻まれて伝わる。二首並存自体が、玉砕譚の中で歌が付加・変奏された可能性を示している。

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